【転職体験】管理栄養士6年目で5回も転職した現役管理栄養士の経験談

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  • 転職しようか迷っている
  • 退職した後に転職先が見つかるか不安
  • 自分のやりたい仕事がはっきりしない

給料面、人間関係、職場環境など、現在働いている職場に対する不満はありませんか?

「最低でも3年は働かなくては…」と言い聞かせ、転職を諦めてしまうことは少なくありません。

私は今年で管理栄養士歴6年目になりますが、過去に5回の転職を繰り返しています。

転職の数が多いと、「持続力が無いと思われてしまうのでは?」と思われないか心配になります。

しかし、様々な職場を経験していることは、管理栄養士としての経験値を主張することも出来るため、転職回数の多さが絶対にデメリットになるということはありません。

今回は、私が経験した過去の転職体験を記事にまとめました。

現在は病院管理栄養士として働くことができ、プライベートも充実した生活がおくれているのは、過去に複数の転職を体験してきたからだと思います。

この記事を読んで、転職に関する選択肢の幅を広げてもらえたら嬉しいです。

過去に経験した管理栄養士の職歴
  • 委託給食会社
  • 市役所
  • 業務委託の特定保健指導
  • 調理師専門学校
  • 病院

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目次

これまで経験した管理栄養士としての転職体験

私はこれまでに管理栄養士として、5回の転職を経験してきました。

実際に経験してきた転職体験をまとめていきます。

新卒での就職先は大手委託給食会社に入職

四年生の大学を卒業後、新卒で就職したのは委託給食会社です。

本命は、市役所や病院でしたが、ことごとく面接や試験に落ち続け、結果的に委託給食会社で働くことになりました。

しかし、今思えば、管理栄養士として一年目の就職先に委託給食を選んでおいて良かったなと思います。

就職してよかった点辞めた理由
今後のキャリア形成に役立った
様々な配属先があるため、対応できる幅が広がった
管理栄養士としてスキルアップに繋がった
シフト制で生活リズムが崩れた
常時人手不足の現場で休日出勤があった
パート調理員が多く、人間関係に困った
委託給食のメリットデメリット

委託給食会社に就職してよかった点

委託給食会社に就職して良かったなと思うことは多いです。

特に、現場経験を積んだことは経験値として、今後のキャリア形成に役立ったと思います。

例えば、

調理前と調理後の野菜の重量変化率など、理解していないと献立を作成するのは困難です。

しかし、実際に厨房で調理を経験していれば、大体の重量を体で覚える事が出来るので、スムーズに献立作成を行えるようになります。

他にも、以下の点で委託給食の経験は生かされます。

  • 病院・老人ホーム・保育園など、様々な配属先があり、老若男女問わず栄養に関われる
  • とろみ食やきざみ食など嚥下機能に合わせた食事を作ることが出来るようになる

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委託給食会社を辞めた理由

委託給食会社を辞めた一番の理由は、シフト制による勤務形態で体調を崩したことです。

委託給食会社では、病院や老人ホームなどの食事を提供します。

食事は朝・昼・晩と3食必要ですので、当然勤務の形態もそれに合わせて出勤をします。

勤務形態の例

早番は朝食を担当するため、食事時間から逆算して調理・盛り付け・献立作成が出来る時間に出勤します。

そのため、食事時間や食数によっては4時~5時に出勤という現場が多いです。

逆に夕食を担当する職員は、食事の後の片付けや翌日の食事準備などを済ませてから退勤するため、20時~21時まで就業します。

もちろん、日勤もありますので、8時~17時など一般の職場と同じように時間で働けることもあります。

しかし、シフト制の職場では、遅番の日の翌日に早番勤務となりうるため、睡眠時間が削られて体調を崩す方も多いです。

また、委託給食会社では、以下のようなデメリットもあります。

  • 常時人手不足の現場で、残業時間の過多や休日出勤が当たり前にあった
  • 経験豊富なパート調理員が多く、若手栄養士が働きづらい環境になることもある

念願の栄養指導を行うために市役所へ転職

委託給食会社を退職した後は、市役所で会計年度職員として働きました。

ここでは、主に栄養指導の仕事を中心に実施しました。

市役所は大本命の職場で、正社員雇用ではなく、パートに近い形での雇用でした。

就職してよかった点辞めた理由
栄養指導の仕事が出来
自己研鑽に繋がる
横のつながりが出来た
正社員雇用ではなかった
給料が少なかった
産休・育休などの福利厚生が欲しかった
市役所のメリットデメリット

市役所に就職してよかった点

もともと市役所勤務が希望であったため、就職が決まり実際に働いてからも、かなり充実して仕事をすることが出来ました。

会計年度職員での雇用といえども、公務員であることに違いはありません。

土日祝休み、残業なし、ボーナスありというホワイト企業で、かなり働きやすい環境でした。

市役所で働く魅力
  • 栄養指導の仕事が出来る
  • 無料の勉強会に参加出来たり、自己研鑽に繋がる
  • 幅広い年代の栄養に携わることが出来る

また、市役所では、管理栄養士の仕事を通して、横のつながりを得る事が出来ました。

管理栄養士の仕事を紹介してくれたり、情報交換が出来るつながりを持てたことが強みになりました。

他にも市役所で働くことのメリットはいくつかあります。

  • 早番や遅番などがなく、日勤のみなので、生活リズムを作りやすい
  • 厨房業務が一切無いので、調理が苦手な人には嬉しい

行政管理栄養士の仕事は職場によって異なります。

>>行政管理栄養士の職場と仕事内容についてはこちらの記事でまとめています

市役所を辞めた理由

市役所での勤務は、かなり充実していました。

しかし、正社員の雇用ではなく会計年度職員というパートに似た形での採用でしたので、収入面・福利厚生面において、先々を踏まえて不安となり、退職を決意しました。

会計年度職員で働くデメリット
  • 月収、ボーナスが少ない
  • 福利厚生が手薄い
  • 昇給がほとんどない

会計年度職員では、育休などの福利厚生が整っていないことが多く、今後出産予定の管理栄養士にとってはなかなか厳しい状況です。

市役所で正社員で働くには、公務員試験が必要になるので、普通の就職に比べても難易度が高いのがデメリットといえます。

当時の月収

実際に市役所で働いていた際の月収は、手取り14万円と収入源としてはやや少なめでした。

特定保健指導に専念すべく、業務委託を受けながらフリーランスとして活動

市役所で特定保健指導を経験し、その後も特定保健指導を続けたいと思い、業務委託を受けながら仕事をしました。

特定保健指導を業務委託している会社はいくつかあります。

私は、地方でも仕事がある、初回面談だけでなく継続支援が出来るなど、自分の希望に合った会社を選びました。

>>特定保健指導の業務委託を行っている会社の比較記事はこちら

委託してよかった点辞めた理由
自分の時間で仕事が出来る
栄養指導に専念して仕事が出来る
自分の栄養指導に自信が付く
収入が不安定になる
アポイントの時間に給料が出ない
安定的な生活は難しい
業務委託のメリットデメリット

特定保健指導の業務委託をしてよかった点

自分の時間で仕事が出来るのが、業務委託の一番の利点だったなと思います。

特定保健指導の時間を自分でアポイントを取る場合、自分の好きな時間に面談時間をスケジュールに組むことが可能です。

そのため、家事や育児の都合に合わせて働くことが出来て、とても便利でした。

例えば、

特定保健指導をアポイントを取る場合、都合の良い日時を何個か提案し、その中から対象者に選んでもらう、

又は、対象者の都合の良い日時を何個か聞き出して、その中から選択します。

そのため、自分のスケジュールに合わせた仕事を組み込めるのが特徴です。

また、業務委託を受けるうえでのメリットは他にもあります。

  • 栄養指導に専念して仕事が出来る
  • 自分の栄養指導に自信が付く

特定保健指導の業務委託で、契約が交わされているので、他の一般事務などの仕事を押し付けられることは、まずありません。

栄養士としての仕事だけが行いたいという人には、大変おすすめです。

また、特定保健指導の初心者でも研修やロールプレイなど自己研鑽に繋がる時間が多いため、自分の栄養指導に自信がつきます

>>特定保健指導を業務委託できる7社を徹底比較しました。

特定保健指導の業務委託を辞めた理由

業務委託での仕事は、サラリーマンとは異なり、フリーランスとして働くことになります。

そのため、安定した収入は見込めません

収入が不安定な理由

特定保健指導は、健康診断の結果を見て栄養指導を行います。

そのため、健康診断の時期ではないと栄養指導を行う対象者がいないため、仕事が減ります

このように特定保健指導の業務委託には、繁忙期と閑散期があり、稼げる時期と全く収入が得られない時期に分けられます。

また、会社によっては特定保健指導を行う日時を自分で行いますが、そのアポイントの時間は大体、無給料です。

そのため、なかなか連絡がつながらない対象者のアポイント時間は、凄くもったいないなと感じます。

他にも、業務委託を辞めた理由はいくつかあります。

  • 会社のルールが厳しい
  • フリーランスのため、福利厚生がない
  • 遠方の栄養指導を頼まれることがある

無理な案件は断るのが無難ですが、稼ぎたい場合は遠方の栄養指導も受けることがあります。

会社によっては、前泊をして仕事をする場合もありますが、その場合はホテル代や交通費も出してくれることが多いです。

調理師専門学校で講師として働く

調理師専門学校での仕事は、求人と実際の業務内容が異なり、すぐに退職を決断しました。

正社員雇用での仕事だったので、給料や福利厚生は整っていたのが、唯一の利点でした。

>>調理師専門学校での管理栄養士の仕事はこちらの記事に詳しく記載しています。

就職してよかった点辞めた理由
正社員という安定の仕事に就けた
比較的土日休みが多くあった
一般事務が経験できた
年間休日が少なかった
休憩時間がほとんどなかった
希望の仕事内容ではなかった
調理師専門学校のメリットデメリット

調理師専門学校に就職してよかった点

もともと、土日休み希望だったので、求人に「土日休み」と記載のあった調理師専門学校に就職しました。

専門学校なので、土日祝には授業がなく、基本的に休みは土日祝の事が多いです。

調理師専門学校の魅力

調理師の先生による調理実習に関与する機会も多いです。

調理が苦手な管理栄養士でも、調理の授業に関われるのは経験に繋がります。

管理栄養士は、栄養に関する授業を行います。

授業を担当するため、栄養を再び学ぶ良い機会となりました。

その他のメリットは以下のとおりです。

  • 一般業務が経験できた
  • 学生とともに成長できる

学校ですので、体育大会や学園祭などのイベントに携われる事も専門学校で働く魅力の一つです。

>>調理専門学校で講師として働く管理栄養士の仕事内容や担当授業科目に関する記事はこちら

調理師専門学校を辞めた理由

学校の仕事が、通年を通して行うことが多く、1年間働いてやっと一通りの業務を覚える事が出来ます

そのため、最初の一年は覚える事が多いのが、大変だと感じました。

「土日休みがある」という記載

専門学校などの求人に「土日休みがある」と記載があっても、「毎週土日休み」ではないことを知っておくべきです。

土日祝に授業は無いですが、オープンキャンパスなどの行事があるため、出勤をする機会は想像以上にあります。

そのため、年間休日もしっかりと確認しておくことをおすすめします。

また、学校では昼休憩がまともにとれないのが、調理師専門学校で働くデメリットでした。

職場によるかもしれませんが、学校での昼休憩は比較的職員室で行うことが多いです。

そのため、学生が訪ねてきたり、電話対応に追われたりと1時間しっかりと昼休憩をとることは難しいです。

その他のデメリットな点は以下のとおりです。

  • 希望の仕事内容を行えなかった
  • 残業が多くあった

学校の仕事は、幅広く管理栄養士としての仕事よりも一般業務の方が多くありました。

資格を活かした職場に就きたい人にとっては、ややもどかしい職場かもしれません。

病院に就職して特定保健指導員として業務に携わることになる

私の場合、5回の転職を経験して、自分のやりたいことが明確になりました。

特定保健指導の仕事です。

特定保健指導は市役所、業務委託のほかに病院でも実施しています。

転職先にした理由就職先を探し出した転職活動の方法
年間休日が多く、福利厚生がしっかりしている
自分のやりたい仕事が定まった
管理栄養士としての経験値が必要だと感じた
ハローワークのインターネットサービス
転職サイトや転職エージェント
大学の先生や栄養士の知り合いからの紹介
病院管理栄養士に就職

病院に転職先にした理由

今までの転職の経験から、明確になった自分のやりたいこと、就職先に求める事を重視して転職活動を行いました

私の場合、以下の事を重視して求人を探しました。

  • 土日休み・長期連休があり、年間休日が120日以上
  • 育休・産休など、福利厚生がしっかりとしている
  • 厨房業務がない
  • 栄養指導が出来る

様々な職場を経験しているからこそ、自分が求める職場をはっきりと分かるようになりました。

また、病院では病棟管理栄養士や、厨房管理栄養士との交流があり、管理栄養士としての成長に繋がると感じました。

就職先を探し出した転職活動の方法

私が就職先を探した方法は主に以下の3つです。

  • ハローワークのインターネットサービス
  • 転職サイトや転職エージェント
  • 大学の先生や栄養士会の知り合いからの紹介

それぞれの特徴を表にまとめてみました。

スクロールできます
ハローワーク転職サイト知り合いからの紹介
メリット求人数が多いサポートが手厚いどこにも載っていない求人を教えてもらえる
デメリット土日に窓口が開いてない似たようなサイトが多い断れない
詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら
比較表

転職サイトは、いくつもあります。

サイトを選ぶ際には、以下のポイントを大切にしておくと良いです。

  • 栄養士に特化した転職サイトである
  • 求人数が豊富にある
  • 自分の住む地域にも求人がある

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転職を5回も体験しているから分かる管理栄養士の働きやすい職場

人によって、働きやすい環境は異なります。

私は5回の転職を得て、職場に求めるものが明確になりました。

  • 家庭と仕事が両立できる環境にある
  • 管理栄養士として成長できる環境である
  • 子育てをしやすい環境である

家庭と仕事が両立できる環境にある

仕事をするうえでは、家庭との両立が非常に重要です。

そのために、転職先の休日・通勤距離・勤務時間など、実際の働き方を正しく理解しておくのがおすすめです。

以下の内容を確認しておきましょう。

  • 年間休日や長期連休の有無
  • 自宅から職場までの距離
  • 勤務時間と残業の有無

管理栄養士として成長できる環境であるか

管理栄養士として働くには、やはり仕事のやりがいは重要です。

やりがいのある仕事は人それぞれ異なります。

私にとって、やりがいのある仕事は、管理栄養士として成長できる職場であることでした。

  • 自分がやりたい仕事内容を明確にする
  • 自己研鑽できる環境である
  • 今後のスキルアップのために経験を得る


子育てをしやすい環境であるか

子育てをしながら、安定した生活を送るには、福利厚生の整った職場であることが必要です。

育児をしながら、仕事をするには、以下のような福利厚生が整っている職場を探すのがおすすめです。

  • 毎週土日に休みをとれる
  • 職場に託児所がある
  • 育休・産休の制度がある

>>管理栄養士で土日休みの求人を見つける方法はこちら

【まとめ】管理栄養士として5回の転職を体験して得たこと

私は過去に5回の転職を繰り返してきました。

過去に経験した管理栄養士の職歴
  • 委託給食会社
  • 市役所
  • 業務委託の特定保健指導
  • 調理師専門学校
  • 病院

転職を経験したからこそ、自分がやりたいことが明確になりました。

転職を希望する際は、以下のように職場に求める条件を理解しておくのがおすすめです。

  • 家庭と仕事が両立できる環境にある
  • 管理栄養士として成長できる環境である
  • 子育てをしやすい環境である

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この記事を書いた人

給料の低さ、人間関係、仕事内容などの理由から、管理栄養士を活かさず一般職に就いてしまう人が増えています。
このブログでは、管理栄養士として5回の転職を繰り返した筆者が、職場ごとの仕事内容や給料などを記事にまとめています。
1人でも多くの管理栄養士が、資格を生かした職に就けるようサポートできたら嬉しいです。

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