【転職術】管理栄養士でホワイト企業に就く3つのコツ|職場別の仕事内容

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  • 管理栄養士の職場はブラック企業が多いのは何故?
  • ホワイト企業を選ぶコツは?
  • 職場別の仕事内容を把握しておきたい

管理栄養士の職場は、給料が低かったり、仕事量が多かったりと仕事を続けることが難しいと感じる事があります。

他にも、職場ごとに仕事内容が異なるので、思っていた仕事と違うと辞めてしまうこともあるようです。

私自身、職場の人間関係で悩んだり、月収14万円で継続が難しいと感じたり、数々の理由で管理栄養士の職場を退職した過去があります。

この記事で分かること
  • 管理栄養士にブラック企業が多い理由
  • ブラック企業を見極める方法
  • ホワイト企業を探す方法
  • 職場別の具体的な仕事内容
  • みんなはどこに就職しているのか
  • 職場ごとの年収の違い

記事を読むことで、やりたい仕事内容を明確にして、自分の生活にあった職場選びをすることが出来るようになります。

こんな求人に注意!ブラック企業かも…
  • いくつも同じ求人が掲載されている
  • 頻繁に求人が出たりなくなったりする
  • 募集要項の情報量が少ない
  • 募集要項の条件が優良すぎる

ホワイト企業の職場を探すには、転職前に職場環境がわかる転職サイトを利用するのがオススメです。

すぐに職場ごとの管理栄養士の仕事内容を見たい方はこちらを押してスキップしてください。

目次

管理栄養士にブラック企業が多いといわれる3つの理由

  • 給料が低い
  • 仕事が多い
  • 人間関係で悩むことが多い

①給料が低い

国税庁 民間給与実態調査 /厚生労働省 賃金構造基本統計調査 令和4年より

厚生労働省 賃金構造基本統計調査 令和4年から管理栄養士の平均年収は379万円と算出されます。

また、国税庁 民間給与実態調査で、日本人の平均年収が443万円と公表されています。

そのため、管理栄養士の年収は日本全体の平均より約64万円も低いです。

管理栄養士の平均年収やボーナス、給料の地域差、規模差、職場差などをまとめている記事があるので、気になる方はこちらをご覧ください。

②仕事が多い

管理栄養士の仕事は多岐にわたります。

職場によって管理栄養士の人数や、仕事量がことなるので一概には言えませんが、サービス残業がある職場が多いと感じています。

ツイッターなどのSNSを見ても残業代がつかずに、サービス残業扱いされてしまうという管理栄養士の職場は多くあります。

私自身、委託給食で働いてた時は、早番の日は残業3時間は確定でありました。

残業代がついていたので、お金のために頑張れたと思ってます。

③人間関係で悩むことが多い

人間関係で悩むのは、管理栄養士に限ったことではないですが、実際に退職した理由の多くに「人間関係」があります。

理由の1つとして、厨房や事務所内などの限られた職場内で人間関係に問題を抱える点が多いことが関係しています。

特に、パートが多い委託給食では、経験値の豊富な人からの重圧に耐えきれず辞めてしまうことも多いようです。

実際、私が委託給食で働いていた時には、どこの委託先に行っても必ずパートのリーダー的存在が1人はいました。

しかし、人間関係で悩むかどうかは職場によってことなるので、転職する前に職場環境をエージェントに確認しておくことをオススメします。

管理栄養士に特化したエージェントがついてくれる栄養士人材バンクなら、栄養士の悩みをコミュニティで聞けて、先輩栄養士に相談をすることも出来るのでオススメです。

ブラック企業を見極める4つのコツ

  • いくつも同じ求人が掲載されている
  • 頻繁に求人が出たりなくなったりする
  • 募集要項の情報量が少ない
  • 募集要項の条件が優良すぎる

いくつも同じ求人が掲載されている

求人サイトを見ていると、なぜか同じ企業でも何回も表示されていることがあります。

この場合、求人管理がしっかりとできていないか、空の求人を上げているかという可能性があります。

何度も出てくると、検索にかかりやすくなります。

同じ内容の企業求人がいくつもある場合は、しっかりと掲載情報を確認するようにしましょう。

頻繁に求人が出たりなくなったりする

求人によっては1か月〜3か月くらいの間隔で求人情報を消したり復活させたりしているところがあります。

求人情報を定期的に見ていないと気づけない情報ですが、求人が出たりなくなったりを繰り返しているとしたら、注意が必要です。

なぜならこのような求人では、短期間で人員の交替が起こっている可能性が高いですからです。

すぐに仕事を辞めている理由が必ずあるので、転職してしまう前に前任者の転職理由なども転職エージェントに確認しておきましょう。

栄養士人材バンクでは、担当エージェントに転職先の情報を確認したところ、
「女性社員が育休に入ってしまうための人員確保」
「他の転職先に就職が決まった内定者が居て募集を再開した」
など、包み隠さず募集理由を教えてもらえました。

募集要項の情報量が少ない

ブラック企業かどうかを転職する前に見極めるためには、募集要項もしっかりと確認しておく必要があります。

時々、給与が曖昧になっているところや、勤務時間が何通りも記載されていてどれになるのか分からないという求人があります。

給与:◯◯万円~(経験により変動)
勤務時間:8:00~18:00、13:00~21:00などシフト制

募集要項だけを見ても判断できないような曖昧な情報しかない場合は、面接で条件を引き下げて有無を言わせないまま押し切られてしまうというケースが多いです。

募集要項の条件が優良すぎる

求人情報を見ていると、仕事内容や勤務時間は他と変わりないのに対して、給料がやたらと高いものが紛れていることがあります。

大手企業であったり、重役募集であったりという正当な理由で高収入になることもあります。

しかし、残業代で給料をかさ増ししている場合や、ノルマの達成を課される仕事も多いので注意が必要です。

転職する前に、なぜこの条件で収入が高いのかという理由を企業側に確認しておきましょう。

エージェントを挟んで転職活動をしている場合は、担当エージェントに話せば、聞きづらい質問も直接企業に確認してもらえます

管理栄養士がホワイト企業を探す3つのコツ

  • ホワイト企業の条件を明確にしておく
  • 自己分析をしておく
  • 転職サイトや転職エージェントを上手に使う

ホワイト企業の条件を明確にしておく

ホワイト企業に就職するには、あらかじめ自分の中で就職に大事なポイントを明確にしておくことをオススメします。

ホワイト企業とされるいくつかの条件を下記に挙げてみました。

  • 残業時間が少ない
  • 年間休日がしっかりと分かる 
  • 基本給が正確に記載されている
  • 短期間で離職する人が少ない
  • 福利厚生が充実
  • 有給の消化がされている
  • 年齢層が広い

すべてが達成されている必要はありませんが、なるべく一つでも多く、この条件がクリアしていることを確認しておくと良いと思います。

ハティ子

特に管理栄養士は手当で給料を上げているところも多いので、基本給がいくらなのかを先に確認しておくとボーナスも把握しやすいです。

自己分析をしておく

自分がどんな仕事をしたいのか、今後のキャリア像を先に想像しておくと転職先を探すことにも役立ちます。

  • 将来的にどのように活躍したいのか
  • 5年後や10年後にどのようなキャリアを築いていたいのか
  • そのために必要な経験とは何か
  • どうして管理栄養士になりたいと思ったのか

自分の強みを明確にしておくと、仕事にどうやって生かせるかを辿ることも出来ます。

自分の強み生かせる職場
コミュニケーションが得意直接患者さんと話せる病院や介護士施設
調理が得意厨房業務に関わることのできる委託給食
子どもと接することが得意保育園や離乳食教室を行える行政業務

管理栄養士の求人は頻繁に入れ替わることが多いので、良さそうな求人を見つけてから準備を始めるのでは乗り遅れてしまいます。

転職を考えたら、自己分析をする時間を設けるようにしましょう。

転職サイトや転職エージェントを上手に使う

管理栄養士がホワイト企業の求人を探すなら管理栄養士に特化したエージェントサイトがおすすめです。

管理栄養士や栄養士に特化している求人が豊富にあり、担当エージェントも情報量が豊富にあります。

管理栄養士ならではの転職に関する悩みや、希望の求人を伝えて自分に合った求人を探すことが出来ます。

最近は「栄養士」と名のつく転職サイト・エージェントも増えてきています。

どこの転職サイト・エージェントが良いか分からず悩んでいるという方は、管理栄養士におすすめの転職サイト・エージェントをまとめた記事がありますので、こちらをご覧ください。

【職場別の仕事内容】管理栄養士としてやりたいことを追究する

  • 給食施設
  • 保育園・学校
  • 食品メーカー
  • 病院・介護施設
  • 行政
  • 薬局
  • フードコーディネーター
  • 料理研究家

給食施設

給食施設はキャリアを積みたい人におすすめの職場です。

調理業務から開始することが多いので、調理や栄養の基本を現場で学ぶことができます。

仕事内容

  • 給食管理
    • 調理
    • 献立作成
    • 食材発注
    • 仕込み
    • 盛り付け
    • 洗浄
  • 行事食の提案やイベント食の企画作成
  • 衛生管理

職場

  • 病院
  • 企業
  • 福祉施設
  • 保育園
  • 学校

保育園・学校

保育園や学校は、教育現場に携わりたかったり、子どもが好きな人におすすめの職場です。

子どもに対して食育を実施したり、献立の作成をして、食に興味を持ってもらいます。

学校は昼食のみとなっているため、朝から昼過ぎまでとなっていることが多く、残業も少なめです。

また、土日祝日休みの職場も多いので、働きやすい環境といえます。

学校栄養職員と栄養教諭の違い

管理栄養士の資格があれば学校栄養職員として就職できますが、栄養教諭は管理栄養士資格に加えて栄養教諭普通免許が必要です。

アレルギーや発育に最適な栄養バランスを意識した献立作成・衛生管理など、一般的な管理栄養士としての業務が中心となります。

学校の運営に携わったり、授業をして子どもに食育の大切さを教えていきます。

仕事内容

  • 食育だより・給食だよりの作成
  • 離乳食指導 
  • アレルギー指導 
  • 調理
  • 食材発注
  • 献立作成  
  • 食に関するクイズや紙芝居 
  • こどもの日やクリスマスなどの行事食

公務員になるには公立の保育園がおすすめ

保育園は、直接保育園に雇用される私立と、地方公務員として勤める公立があります。

私立と公立の仕事内容に大きな差はないです。

公務員になりたい人は公立の保育園で務めることをオススメします。

食品メーカー

商品の開発に携わりたい、研究開発がしたいという方は、食品メーカーがオススメです。

開発の商品は企業によってさまざまなので、自分が関与してみたいものを基準に企業を選ぶ必要があります。

食品メーカーの勤務は確実にステップアップが期待できる仕事です。

また大手の食品メーカーだと、基本給が高めで設定されていることが多いので、年収アップが期待されます。

大手の食品メーカー会社

  • 明治
  • 森永
  • ネスレ
  • クリニコ
  • ニュートリー

仕事内容

  • 研究開発や商品の開発(企業によって開発する商品は異なります)
  • コンセプトの立案
  • レシピ作成・試作の研究検討
  • 製造委託先の選定
    • 作業工程
    • 材料
    • 機械
    • 工場
  • 量産化の立ち合い
  • ブランド名の立案
  • 広報活動(ネットやSNS)

病院・介護施設

医療に携わりたい、人の為になっていると実感できる仕事に就きたいと思っている人にオススメの職場です。

医師、看護師、薬剤師、介護福祉士、理学療法士、言語聴覚士、作業療法士との連携も重要で、チーム医療の一因として管理栄養士も患者さんの健康のためのサポートを行います。

実際、管理栄養士を含む栄養サポートチーム(NST)を設ける病院はどんどん増えています。

仕事内容

  • 臨床栄養
    • 外来患者への栄養指導(個別または集団)
    • 患者の病態状況の把握(ミールラウンド・カンファレンス)
  • 給食管理
    • 入院患者の献立の作成
    • 食材の発注
    • 調理指導
    • 喫食量、嗜好、検査値を考慮して適切な食事の提供
    • ミキサー食やきざみ食など利用者に合わせた食事を提供
    • イベント食の提案
  • 栄養ケアマネジメント 
    • 利用者が低栄養にならないように計画書を設定

人気の職場である理由

  • 営業時間が夕方までとなっているところが多く働きやすい
  • 基本給が高いことが多い
  • 安定している職場である

行政

乳幼児から高齢者まで幅広い年代の人と接することが出来るため、地域住民の健康増進をサポートしたいという人にオススメです。

公務員はしっかりと給与が確定されており、勤続年数によって確実に昇給があります。

またボーナスもしっかり支払われるので、一般の管理栄養士の平均年収よりも高くなります。

カレンダー通りに営業されているので、土日祝日休みの希望も叶います。

職場

  • 保健所
  • 保健センター
  • 福祉センター
  • 自衛隊
  • 刑務所

仕事内容

  • 栄養相談
  • セミナーの開催
  • 特定保健指導
  • 離乳食教室
  • 乳幼児健診
  • 災害時の被災地での栄養に関する個別相談
  • 高齢者向け食品、アレルギー対応食品の提供

薬局

薬局では、売り場の担当として店舗を運営していきます。

管理栄養士として専門性の高い知識を生かした商品の案内をします。

また、薬局では登録販売者を取得して、第2、第3類の医薬品の販売を行うことも多いです。

仕事内容

  • 店舗運営
  • 商品案内
  • 発注
  • 在庫管理
  • 商品陳列

フードコーディネーター

食べることに興味があり、その良さを多くの人に広めたいという人は、フードコーディネーターになる人もいます。

仕事内容

  • 飲食店の新メニュー考案
  • レシピコラムの執筆
  • 商品を作って販売する
  • 料理教室を開く
  • 料理番組に出演する
  • コンサルティングを行う
  • 食器や小物の演出

料理研究家

料理研究家とは、料理を研究して、より多くの人にその結果を伝える専門家です。

料理研究家は大まかに分けると2種類あります。

不特定多数の人たちを対象とする

たくさんの人を相手にして、料理の楽しさや美味しい料理を紹介する

食に関するプロを対象とする

調理師などの食に関するプロを相手にして、料理の研究成果を伝える

仕事内容

  • 料理番組に出演
  • 料理本の執筆
  • 料理教室

【配置状況】管理栄養士の多くが病院に勤めている

管理栄養士・栄養士の配置状況は以下のとおりです。

施設総数:110,906(人)
病院・診療所33,189
保育所等23,499
介護保険施設19,599
学校13,398
栄養教諭6,752
学校栄養職員6,646
社会福祉施設(児童福祉施設除く)8,401
行政7,085
事業所4,190
児童福祉施設(保育所等除く)1,545
出典:白書、年次報告書|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

病院・診療所に配置される総数は、行政に配置される総数に比べて4.7倍とかなり多いことが分かります。

募集される頻度が少ないことも影響していると思いますが、全体的に見ても病院・診療所に就職する人の数が多いです。

【職場別の年収】高収入を狙うなら食品メーカーがおすすめ

栄養士転職ナビ

職場によっても年収に違いがあります。

高収入を狙うには、食品メーカーや病院に就くのがオススメです。

給食センターは、残業や休日出勤も影響するので、転職する前に基本給やボーナスの確認をしておきましょう。

職場ごとの年収の違いや、年収が高い理由をまとめている記事があるので、気になる方はこちらをご覧ください。

管理栄養士はブラック企業が多い?ホワイト企業を探す3つのコツ|まとめ

管理栄養士にブラック企業が多い理由は以下の3点です。

  • 給料が低い
  • 仕事が多い
  • 人間関係で悩むことが多い

ブラック企業に勤務してしまわないようにするには、注意するポイントがあります。

こんな求人に注意!ブラック企業かも…
  • いくつも同じ求人が掲載されている
  • 頻繁に求人が出たりなくなったりする
  • 募集要項の情報量が少ない
  • 募集要項の条件が優良すぎる

職場別の仕事内容をしっかりと把握して、管理栄養士としてやりたいことを追究することで、管理栄養士としてどのようなキャリアを積みたいのかを明確にすることが出来ます。

まずは、転職エージェントに登録をすることで、多くの求人の中から自分に合った職場を探すことをオススメします。

管理栄養士にオススメの転職エージェントをまとめた記事があるので、どこの転職エージェントを登録したらよいか迷っている方は是非参考にしてください。

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この記事を書いた人

給料の低さ、人間関係、仕事内容などの理由から、管理栄養士を活かさず一般職に就いてしまう人が増えています。
このブログでは、管理栄養士として5回の転職を繰り返した筆者が、職場ごとの仕事内容や給料などを記事にまとめています。
1人でも多くの管理栄養士が、資格を生かした職に就けるようサポートできたら嬉しいです。

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